純正カーオーディオの中で、最も弱い部分がスピーカーです。そしてカーオーディオをシステムアップ、グレードアップするとき、最も弱い部分から手掛けることが鉄則です。従って真っ先にスピーカーを交換することは理に適っています。ただし、そのスピーカーを動かすナビの音声機能が粗悪なら、せっかくスピーカーを変えても少ししか音質向上したように感じず、ひどい場合だと、非常に癖のある、聴くに堪えない音になってしまう事があります。
数年前までは、まず初めにスピーカーから交換することをお勧めしておりました。しかし純正市販問わず、ナビのオーディオ品質が低下してきた昨今、スピーカーの交換だけでは、お客様に「絶対に良くなる」とお約束することが困難となってきました。
そこで、スピーカー交換だけで、「絶対に良い音に出来ます」と断言できるナビの基準は次の通りです。
★ 今お使いのナビが、タイムアライメント機能を有すること。
これさえあれば、お客様に、スピーカーを交換するだけで、びっくりしていただけるレベルの音質をご提供することが出来ます。
★ ナビのタイムアライメントを最大限に生かす!
フロント2ウエイマルチシステムが可能な機器は、現時点では、カロッツェリア、サイバーナビシリーズ並びにサイバーナビXと、ダイヤトーン、サウンドナビ以外のナビ、更にデッキで言えば、カロッツェリア、DEH-970、DEH-P01、FHシリーズ、これら以外のオーディオ再生機は、全てフロント2WAYクロスオーバーを持ちません。要するにシステム規模は、フロント・リア タイムアライメント+サブウーファー となっています。
これは左右スピーカーの距離差を埋めることはできても、ツイーターとミッドバス間の距離差を埋めることが出来ません。
システムスピーカーは、ツイーターとミッドバスの距離差がなくなって、要するに位相差がなくなって初めて最大の情報量、最大の解像度を発揮します。
では、そのような状態のナビにあって、スピーカーを交換する際に、最大の効果を発揮させるためにはどうしたらよいか、それはツイーターとミッドバスを独立でタイムアライメント制御することです。そうすることで、左右のツイーター、ミッドバス、合計4つのユニットが全て独立して調整できることになり、ツイーターとミッドバスの距離差も埋めることが出来ます。その結果、その車、そのナビ、そのスピーカー、その時の音響加工における、最大、最高の情報量、解像度、音のリアルさを発揮できるようになります。
スピーカー交換は以下の3タイプ!
★マルチシステム
サイバーナビや、ダイヤトーン・サウンドナビ、或はDEH-P01、DEH-970などの、フロント2ウエイマルチシステムが可能なナビ・ヘッドユニットをお使いの場合にお選びいただけます。
★ワイヤリングシステム
全てのナビや純正オーディオでもお選びいただけます。
ナビのフロント出力をドアのミッドバスに繋ぎ、リア出力をツイーターに繋ぎます。
その際、クロスオーバーネットワークが必要となってきます。
内蔵アンプが全てフロントスピーカーへ入力されるため、パワー的に有利となりますが、リアスピーカーは鳴らせません。
★ワイヤリングなしシステム
通常の接続方式です。リアスピーカーも鳴らされたい方や、予算を出来るだけ低く抑えたい方向けです。
・addictの基準。
スピーカーは価格なりです。高価なものほど、音響的に優れた素材がふんだんに使用してあり、また製作精度、組み立て精度も遥かに上で、その結果、高価なスピーカーの方がより良い音がします。
世界中のスピーカーの中から、安くても良い音のものを探そうと懸命になっていますが、それほど多くはありません。
しかし高いからと言って、必ずしも良い音がするとも限らず、まず設計者にセンスが無ければ、如何に高級素材をふんだんに使おうと、良い音はしないでしょう。
また、普通の素材、普通の組み立て精度であるにもかかわらず、ブランド力からか、他社製品よりも割高な価格設定である場合もあります。
いずれにせよ、お客様利益の観点から、価格以上のクオリティがあり、素材や精度が高く、それでいて常識的な価格に設定されているスピーカーを選び、お客様に提供するよう心がけております。